テクノインストラクターに転身した方をご紹介します。

それがテクノインストラクターという仕事!

ビル設備管理員

居住系テクノインストラクター
PROFILE
- 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
宮城支部 宮城職業能力開発促進センター
ビル設備サービス科 - 三好 秀 指導員

キャリアストーリー
~転身のプロセス~
199924歳~
大学卒業後、公共施設の受付や運営管理業務に従事するが、嘱託職員という立場に不安を感じ、正規職員を希望したが叶えられず、任期満了で退職する。生涯従事できる設備管理の仕事に興味を持つ。
200732歳~
公共職業能力開発施設でビル管理科(6か月訓練)の職業訓練を受講する。

ビル設備管理業務に必要な基礎的な知識や技能・技術を習得することができました。様々な年齢や経歴の受講生と一緒に過ごすことで物事を考える視野を広げることができました。
200833歳~
職業訓練を修了した後、総合ビル管理会社に採用され、ビル設備管理員として従事する。

自己啓発の一環で一級ビル設備管理技能検定に合格しました(2015年)。技能検定を活かした仕事を模索し、職業訓練でお世話になったテクノインストラクターの道をみつけました。その後職業訓練指導員免許(建築物設備管理科)を取得し、テクノインストラクターを目指しました。
201742歳~
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構に転職し、宮城職業能力開発促進センターでビル設備サービス科のテクノインストラクターとして従事する。

担当した受講生が就職できた時は何物にも代えがたい喜びを感じます。また、これまでの民間企業での実務経験は訓練で技能・技術を指導するうえで、とても強みとなっています。

それがテクノインストラクターという仕事!

データベース管理エンジニア

情報系テクノインストラクター

校長
PROFILE
- 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
秋田支部 秋田職業能力開発短期大学校 - 山田 浩 校長

キャリアストーリー
~転身のプロセス~
198322歳~
国立大学(工学部)を卒業後、大手電機会社に就職し、汎用コンピューターのデータベース管理システムのエンジニアとして従事する。しかし、この仕事が生涯にわたって続けられるか不安を感じるようになり、人と接する仕事に興味を持つ。転職を考え、大学の恩師に相談し、テクノインストラクターを奨められる。
198928歳~
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(以下「機構」という)に転職し、青森職業能力開発短期大学校情報技術科の講師(テクノインストラクター)として従事する。

民間企業で学んだ知識・技術を授業に取り入れることで実務的なリアル感のある授業を行うことができ、学生には好評でした。また、より分かりやすく伝えるよう試行錯誤することで、コミュニケーションスキル・プレゼンテーションスキルが身につきました。
199736歳~
機構本部で専門役として従事する。その後、課長補佐として職業能力開発業務全体の方針や運営に携わる。
201150歳~
職業能力開発総合大学校能力開発研究センター(現:基盤整備センター)の在職者訓練研究室長として従事し、企業人向けセミナー等のカリキュラム等の開発に携わる。その後、千葉職業能力開発短期大学校の部長、関東職業能力開発大学校の統括部長を歴任する。

民間企業やテクノインストラクター時代に学んだ知識・技術を生かし、企業が必要とする知識・技術・技能を習得する企業人セミナーのカリキュラムを開発することができました。
201958歳~
秋田職業能力開発短期大学校の校長として従事する。

地域との協力体制の構築や県内高等学校との良好な関係の構築など、人とのつながり・地域との関わりを大切にすることをモットーとしています。また、テクノインストラクターや職員が気持ちよく働くことができ、学生が有意義に教育訓練を受講できる大学校の運営・管理を行うことは大変ですが、やりがいを感じます。

それがテクノインストラクターという仕事!

機械設計エンジニア

機械系テクノインストラクター
PROFILE
- 京都府立京都高等技術専門校
機械加工システム科・プロダクトマネージメント科 - 福嶋 啓 指導員

キャリアストーリー
~転身のプロセス~
200524歳~
大学卒業後、プレス機械で業界をリードする大手民間企業に機械設計者として採用される。入社1年目から担当機を与えられ、責任とやりがいを感じながら奮闘。様々な機種を担当しながら資格試験や技能検定にチャレンジしたり、社内論文や採用のサポートなども経験するなかで、上司や同僚に支えられ充実した日々を過ごす。

業務設計では、顧客要求だけでなく加工や組立など現場の意見も反映し、作業性やメンテナンス性を考慮した設計を心掛けていました。不具合があればすぐに現場へ行き、自分の目で確認し、即断即決で対応することが信頼につながることを先輩から学びました。また、他部署とも日頃から顔を合わせて意見交換し、横のつながりを大切にすることを上司から学びました。
201332歳~
大学時代の同期からの薦めもあり、機械設計職として培った経験と技能を活かした仕事のできるテクノインストラクターへの転職を決意。京都府の採用試験に合格し、京都府立京都高等技術専門校メカトロニクス科のテクノインストラクターとして従事する。

製図や機械工学などを担当する傍ら、第二種電気工事士を取得し、機械系以外の訓練も担当するようになりました。メカトロニクス科では、訓練生全員がロボットを製作し大会に出場します。何度も全国大会へ導いている熟練指導員のもとで、訓練生にものづくりの楽しさと難しさを伝えることを学びました。
201938歳~
同校機械加工システム科・プロダクトマネージメント科へ異動。民間企業での経験を活かしながら、企業と連携して特別セミナーを開催するなど在職者向けの訓練も担当する。

人と接する仕事は日々変化があり大変ですが、技能を習得し希望をもって就職する訓練生の姿を毎年見られることにやりがいと生きがいを感じています。技術者として育てていただいた前職への感謝の気持ちを忘れず、今後もテクノインストラクターとして、一人でも多くの訓練生にものづくりの魅力を伝えていけるよう日々努力していきたいです。