地域・国際・社会貢献
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令和3年度 職業能力開発研究学域 修了生
職業能力開発研究学域(以下、研究学域)に入校しようと思ったきっかけは何ですか?
- 自身の研究を進める中で、「目標を立て、計画して実行する→結果を分析して問題点を見つけ再度計画を行う」というサイクルを繰り返すことにより、問題発見力や問題解決力、物事を客観的に見る力を伸ばせると考えたからです。またテクノインストラクターとしての自覚があいまいだったため、自分がどのようなテクノインストラクターになりたいかを考える時間が必要と感じたからです。
- テクノインストラクターとしての働くうえで、より専門的な知識や技能を身に付けたいと考えたからです。また、卒業後の進路として大学院に進学することは視野に入れていたため、テクノインストラクターとして働きながら学位の取得が可能であることに魅力を感じました。
- 3年生の研究室を決めた時から、研究学域でも研究を続けることによって、興味を持っていた分野のスキルを高めることが可能だと思ったからです。私の研究分野である建築環境工学は、研究範囲の裾野が広いため、建築のみならず他分野に応用することのできる技術に触れることができるのが魅力的でした。
- 4年生の春に、外部の研究学会で初めて発表したことがきっかけです。初めは研究学域への進学は考えていなかったのですが、担当教授から研究学会で発表することを勧められ、様々な論文を知る機会を得たことにより、研究するということに興味を持つようになりました。その後も、研究を進めていく中で、研究をしているとあっという間に時間が経っていることに気付き、研究することが好きだと感じていたところ、教授から「研究学域に興味はないか」と聞かれました。そして、ぜひチャレンジしてみようと思い、進学を決めました。
研究学域入校後大変だったことは何ですか?またそれをどう乗り越えましたか?
- 自分の研究に自信を持てなくなったことです。このようにならないために、自分の研究は何のために行っているのか、一つ一つの実験や分析は何を証明、確立するために行っているかをたびたび考えることで、自身の研究を進める意味をしっかり持つことが大事だと思いました。
- 私の場合、研究に割ける時間が少なかったため、研究室の報告会や学会発表に向けて資料を作成する時間の確保が大変だと感じました。乗り越え方として良い選択ではありませんが、まずは睡眠時間を削って対応しました。また、報告書を作成する際に、前回の資料から引用できる内容については引用するなど、新規の内容だけを記述するように努めました。そのほか、必要に応じて年次有給休暇を利用して時間を確保しました。
- 研修と研究を両立しなければならなかったことです。時間を効率的に活用するため、朝の時間や家での研究時間を作りながら、指導教員と相談し、計画的な研究を行いました。研究で大変なことは、思ったような動きや結果・考察を得られない時です。小さな実験を計画して、そのトライ&エラーの結果を指導教員にこまめに相談することで解決していくことができました。
- 修士論文にまとめるには、論理的に記述しなければなりません。しかし、私にとってはその「論理的に記述し、誰が読んでも分かるように書く」ということが大変難しかったです。言い回しや単語の選択で受け取り方が大きく変わるため、正しい意図が伝わる文章にする必要があります。この問題を簡単に解決する方法はありませんでしたが、とにかく良い文章が浮かぶまで書きました。
研究学域への進学を検討している方へ、メッセージをお願いします!
- 入学後は研究と研修の両立の大変さ、社会人としてのふるまいなど想像よりも大変なこともあると思いますが、今後のテクノインストラクターとしてのキャリアを築くうえで、必ず良い経験になると思います。
- 職業大の研究学域では、自分のペースで研究を進めることができますし、極めたい分野をサポートしてくれる先生方がたくさんいます。勉強を好きな学生はもちろん、勉強を好きになりたいという学生でも挑戦してみる価値があると思います。
- 研究によっては、実験がうまくいかず何度もやり直したり、思うような結果が出なかったり、夜遅くまで残ることがあるかもしれません。しかし、2年間研究と向き合い続けるという経験はこの機会にしかできないと思います。そしてこの2年間は、その後のテクノインストラクターとしての仕事や人生に何か変化をもたらすと思います。また、TA(Teaching Assistant)として授業を手伝うこともあるので、テクノインストラクターとして働くうえで役立つ知識も得られます。
- 職業大には多くの研究室があります。研究分野のミスマッチを防ぐためにも、まずはホームページ等で情報を集めて、必要に応じて研究室の先生へ連絡をしてみるなど、入学前の準備を怠らないことをおすすめします。また入学後、研究の進捗が悪いときなどは、指導教員に対して、素直に研究が停滞している旨の報告をしたり、日程を調整するための相談をしたりと細かなやり取りが求められます。
- 研究学域は学部生時代よりも高度で、勉強する内容も多岐に渡ります。そのため、学部生では得られなかった知見を得ることができ、かつ自分で考えて行動する力を養うことができます。自分のスキルや経験を積むためにも、研究学域への入学をおすすめします。
