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総合課程卒業生の声

総合課程 卒業生の方より、メッセージをいただきました。
※令和7年4月から、機械専攻、電気専攻、電子情報専攻、建築専攻の名称が「機械工学専攻」「電気工学専攻」「電子情報工学専攻」「建築工学専攻」へ変更となります。

機械専攻

令和4年度卒業
蘆田 祥香さん

 京都府立京都高等技術専門校
プロダクトマネージメント科 職業訓練指導員

職業大を志望した理由を教えてください。

高校生の頃は数学の教師を目指していましたが、大学受験を考える中でより専門的な知識を指導する教師になりたいと思い、担任の先生に相談したところ職業大を紹介してもらいました。昔から、身の回りにある製品はどのように作られているのだろうと、ものづくりに興味を持っていたこともあり、将来ものづくりの根幹となる機械加工・機械設計を教える職業訓練指導員(テクノインストラクター)になるため、機械専攻を志望しました。

現在の仕事(業種、職種等)を選択・検討された経緯を教えてください。

学生時代から職業訓練指導員になることを希望していました。将来職業訓練指導員になった際には自身の就職活動の経験も伝えたいと考えたため、3年生の終わり頃から就職活動をはじめ、一般企業に応募し内定もいただきました。(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構の職業訓練指導員になるか、都道府県の職業訓練指導員になるか悩んでいるときに出身地から近い京都府の募集があると聞きました。京都府の訓練校には女性向け訓練コースがあることを知り、女性活躍を手助けしていきたいと思い応募を決めました。

職業大で学んだことが、現在の仕事にどのように活かされていますか。

現在はワイヤーカット放電加工機や3次元CADの授業を担当しています。私自身も昨年までは学生だったので授業中に寝てしまう訓練生の気持ちはわかります。あの時にどんな授業だったら私は寝なかっただろうかと、工夫をしながら授業をしています(笑)。授業中に訓練生が理解した瞬間に立ち会ったとき、とてもやりがいを感じますし、自分のやり方が伝わったと思うと、ぞわっと鳥肌が立つこともあります。

message

職業大はとてもマイナーな学校です。友人に学校のことを話すと、だれからも「どこそれ」って言われます(笑)。でも、少人数の大学校だからこそ、先生方が常に気をかけてくれて、それぞれにあった指導をしてくださいますし、クラスメイトの絆はとても強いです。時間の無い中でも友人らと協力をして課題を終わらせ、アルバイトに取り組んだり、上手に遊ぶことを覚えるなど、いろいろな意味で成長できたあっという間の4年間でした。ぜひ一度、学校に来てみてはいかがですか?見える世界が変わるかもしれませんよ。

電気専攻

平成29年度卒業
高田 慶太さん

(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構
北海道職業能力開発大学校 
電気エネルギー制御科 上席職業訓練指導員

職業大を志望した理由を教えてください。

私は一度文系の大学を出て、学んだことは全く関係のない仕事に就き、数年勤めた後、忙しさに堪えかねて辞めました。恥ずかしい限りですが、甘い覚悟で仕事を選んでいたわけです。その反省から、専門的な技術を持ち、きちんと自分の応えられる範囲で、責任をもって仕事をできるようになるべきだと思い、職業大に入学しました。電気に関する技術を学ぶことにしたのは、現代社会のあらゆる局面に欠かせない技術であり、需要が高いだろうと考えたためです。

職業大での学生生活はどうでしたか。

専門技能の実習や、高校以来の理数系の勉強は新鮮で面白く、自分で言うのも何ですが真面目に取り組みました。同級生は素晴らしい人間性の持ち主ばかりで、私とは少し歳の差がありましたが、いい意味で気を使わずにいてくれ、共に学び合い、笑い合う関係でした。よき友、よき師に恵まれ、充実した4年間を過ごすことができました。また、「ものづくり」に関する学問分野の幅広さに驚きました。とても挙げきれませんが、高い品質を支える製造手法や検査手法の開発、製品に生じる現象のシミュレーション、暗黙知とも言える「職人技」を科学的に明らかにしようとする研究なども行われています。全く知らなかった世界だなと感じました。

職業大で学んだことが、現在の仕事にどのように活かされていますか。

令和5年4月から北海道職業能力開発大学校で学生指導を行っています。能開大で教えたいという入構以来の希望が昨年叶い、職業大で学んだことを、今度は私が指導する立場になりました。今の業務をする上では、学んだ中身(知識・技能)だけでなく、それらを身につけていったプロセス、苦労した記憶などを含めた職業大での経験が、ほぼすべて活かされています。当校に赴任する直前、実家で保管していた職業大時代のノートや教科書を段ボールに詰めて北海道に送りました。すっからかんになった棚を見て、ふと、「自分が勉強してきたことを、これほどそのまま仕事に活かせるのは幸せなことだな」と強く感じました。

message

私は、10代のうちから工学やものづくりを志す人達を尊敬しています。是非、それらの分野で自分の「好き」や「得意」を探し、見つけてください。きっと皆さんなら見つけられるでしょうし、見つかってしまえば、それを専門に生きていく基礎は、職業大の学びで手に入れることができるはずです。厚労省所管ですから、企業の求める技能・技術を教え訓練するノウハウや、実習環境の安全配慮に関して大変蓄積のある学校です。「ずっとラダープログラムを書いて生きていたい」と言っていた同級生はメーカーに勤務して、今もラダーを書いています。皆さんによい出会いと学びがありますように!

電子情報専攻

平成29年度卒業
藤浦 勇気さん

(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構
四国職業能力開発大学校附属高知職業能力開発短期大学校 
電子情報技術科 職業訓練指導員

職業大を志望した理由を教えてください。

職業大を知るきっかけになったのは、高校在学中に参加した若年者ものづくり競技大会でした。高校時代からロボットやプログラミングに興味を持ち、工業高校に在籍していました。進学先として、より電子系や情報系の分野を学びたいと考え、職業大のパンフレットを見たり、オープンキャンパスに参加したりしました。そして、現代に必要な技術や知識を身につけられる電子情報分野や通信分野に興味を持ち、この電子情報専攻を選びました。

現在の仕事(業種、職種等)を選択・検討された経緯を教えてください。

職業大在学中にインターンシップ実習でポリテクセンター愛媛に行った際、ご厚意で訓練の一部を担当させて頂きました。緊張もあり、うまくできない部分もありましたが、最後までやり遂げることができました。訓練の終わりに、一人の受講者から「丁寧に教えてくれてありがとうございます。」と感謝されたことは、今でも覚えています。その感謝の言葉が励みとなり、今の仕事を選択するきっかけとなりました。

職業大で学んだことが、現在の仕事にどのように活かされていますか。

現在、高知職業能力開発短期大学校で授業を担当していますが、自分が職業大で経験した実習や実験が、教える側として大いに役立っています。学生時代に体験した実験や実習を、今の学生たちにも取り組んでもらったり、もっと深く学んでおくべきだったと感じる部分を新たな教材にして提示したりしています。また、学生との対話を通じて、新しいアイデアを得ることもあり、それが私自身の成長にも繋がることが今の仕事のやりがいだと感じています。

message

職業大では、講義や実習などが充実しており、多くの学びの機会に恵まれています。最初はその時間と量に苦労するかもしれませんが、それを乗り越えることで、自分の成長を実感できます。ここで得られる知識や技術・技能、そして出会う学生や教員は、将来社会で活躍する際に心強い味方になってくれるでしょう。最後に「ものづくり」に興味のある方は、ぜひ職業大で様々な分野を学んで、自分に合った進路を見つけてみてください。
 

建築専攻

令和3年度卒業
内藤 恵吾さん

大成建設株式会社
建築部 工事係

職業大を志望した理由を教えてください。

私はものづくりが好きで、より大きな建物をつくり地図に残るような仕事がしたいと思い建築工学専攻を選びました。高校時代、職業大は実習時間が多く実学重視の方針であることを知り、座学だけだなく実践的な教育を受けることができる点に魅力を感じ職業大を志望しました。また、職業訓練指導員免許を取ることができ、教育指導の能力も向上させることができる点も決め手の一つでした。

職業大での学生生活はどうでしたか。

職業大は実習が多くて忙しかったですが、早朝や深夜にアルバイトを入れることで学問と両立させていました。サークルは建築研究会に入っており、皆で協力して小川駅西口地区市街地再開発の模型をつくり地域市民の方に説明を行った活動は非常に貴重な経験であり、建築物と地域市民のつながりに建築の面白さを感じることができました。今振り返れば忙しい学生生活でしたが、その分充実した日々を過ごせていたと思います。

 現在の仕事(業種、職種等)を選択・検討された経緯を教えてください。

私は建築物が出来上がる過程を間近で管理したいと思い施工管理を選びました。職業大では過去多くの先輩たちが建設業に就職をしているため、就職支援室にて同業他社の質問や建設業ではどのような質問をされる傾向があるのか対策をすることができ、面接当日には自信をもって挑むことができました。

職業大で学んだことが、現在の仕事にどのように活かされていますか。

職業大では実習として木造、RC造のみならず左官や足場の組み立てまで行いました。実際に仕事をしている中で「実習で前にやったことがある!」ということが多々あり、その作業の難しい点や危険な点が事前にわかるため、現場で安全管理を行う上で注意するべき点をすぐに理解でき、仕事に活かされていることを実感します。
 

message

職業大は授業時間が多く毎日が忙しく感じると思いますが、逆に言えば多くの授業を受けることができるということです。この環境を活かし、将来を見据えてものづくりの技能を身につければ、今後の技術、環境に大きな変化があったとしても柔軟に対応し、ものづくりの先駆者になれると思います。私もまだまだ未熟ですが共に頑張りましょう。