課程・専攻
【重要なお知らせ】令和7年度入学生から専攻名称が変更となります。詳しくはこちら
建築専攻
建築設計製図 建築CAD 木造建築実習 RC施工実習 豊富な実験 豊富な実習
建築工学専攻における人材育成方針
現在、建築業界は、気候変動による建築環境の変化、災害に対する回復力を持った都市や建築物の必要性、建築現場の人手不足を補うための生産性の向上や技能習得方法の効率化など、多くの課題を抱えています。これら多種多様な課題の解決には、建築設計の技術のみならず、建築工学に関する幅広い技術・技能が不可欠です。
職業大建築工学専攻では、「科学・技術・技能」を融合した教育として、講義に豊富な実験・実習を体系的に組み合わせたカリキュラムを用意しており、学生を建築工事に関する技術・技能を指導できる人材や建築業界が抱える課題を解決できる人材として育て上げます。
学べるポイント!
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豊富な講義で、建築計画、構造、設備、構法・材料・施工等の総合的な知識を身に付けます。当然ながら、一級建築士の受験科目は網羅しており、卒業時には一級建築士の受験資格が得られます。
- 豊富な実験で、講義で学んだ知識と技術を理解し、建築工学に関する実践的な技術を身に付けます。
- 豊富な実習で、建物を具現化する力を身に付けるとともに、空間を設計する楽しさや建物を造り上げるよろこびを実感できます。
取得できる資格等
- 一級建築士、二級建築士、木造建築士*1
- 建築施工管理技士*2
- 1級技能士、2級技能士*3
*1 実務経験不要(一級建築士は実務経験2年を経て免許の登録可)
*2 1級(卒業後3年以上の実務経験)、2級(卒業後1年以上の実務経験)
*3 卒業時に職業訓練指導員免許取得:実務経験1年で受検資格、学科試験免除
卒業時に技能士補取得:実務経験1年で受験資格、実務経験2年で学科試験免除
建築専攻の紹介動画
【建築専攻】概要説明
【建築専攻】建築設計実習 紹介動画
【建築専攻】木造建築実習 紹介動画
【建築専攻】鉄筋コンクリート実習 紹介動画
You Tube
授業や学生生活などの情報が掲載されています⇒PTUチャンネルへ
(外部サイトへリンクします)
専攻主任からのメッセージ - 和田 浩一 教授

建築技術者として未来への扉を開こう
建築は、人間の生活を支える重要な要素の一つで、人類と共に進化を続けてきました。近年は、単に建築を生産するだけではなく戸建て住宅から超高層ビルに至るまで、魅力的で環境負荷の小さい持続可能な建築が求められるようになってきました。持続可能な建築を目指すためには、伝統技術の良さを生かし、先端技術や環境配慮技術を駆使してものづくりをしなければなりません。また、建築の分野は、構造、環境・設備、施工などの技術(エンジニアリング)という側面と、計画・意匠設計、家具・インテリアなどの芸術的な側面を併せ持っています。安全で快適、そして魅力的で持続可能な建物は、これらのことが複雑に絡み合いながら形成されており、無限大にその可能性が広がっています。建築専攻では、講義・演習にて理論を学び、実験・実習において実際の建物をつくり、最新の技術で建物を評価する実践的で総合的な教育プログラムを用意しています。
建築専攻で学び、さまざまなことに挑戦し、未来への扉を開いてください。
カリキュラム
伝統から最先端までの実践的な技術に対応できるように
建築生産の基礎技術からイノベーション技術までを学びます
建築計画・設計、建築構造、建築環境・設備、建築構法・材料・施工の各分野で、現代の建築におけるイノベーション技術とともに、我が国特有の伝統的な技能、例えばノミやカンナによる木造の仕口や継手の加工を習得します。また、コンクリート施工、室内の左官・クロス施工など、現場さながらの豊富な実習を通して、高品質の施工技術・技能に加えて、建築の生産プロセス(企画、計画、設計、施工、維持)で求められる管理技術を身に付けます。そして、企業実習や、総まとめとしての卒業研究を通して、最先端までの実践的な技術に対応できるようになります。
建築専攻研究ユニット紹介
ユニット名 | 概要 |
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建築計画・設計・CADユニット | 建築計画・設計・CADユニットは、建築・都市における建築計画、設計、CAD分野の教育と研究を行っています。 |
建築施工・構造評価(木造)ユニット | 研究は、木造建築の構造性能を評価する「木質構造」分野、木造建築の施工に関する「建築施工」分野、建築大工技能の評価、指導方法に関する「技能科学」分野におけるテーマに取り組んでいます。 「木質構造」分野では、部材が機械プレカット加工された接合部に関する実験や架構設計に関する実験に力を入れています。「建築施工」分野では、職人不足、技能継承の課題に対応するとともに、国産材の利活用促進や住宅ストック問題の解決を視野に入れた内装木質化の提案をしています。「技能科学」分野では、建築大工技能の可視化を進めることによって、技能習得の効率化を図れる効果的な指導方法を提案しています。 また、講義・実習・実験は、木造建築の構造や施工、内装施工を担当しています。さらに、若年者ものづくり競技大会、技能五輪全国大会、技能五輪国際大会における建築大工職種の競技運営や選手強化に貢献しています。 |
建設施工・構造評価(RC)ユニット | 建設施工・構造評価ユニットは、主に鉄筋コンクリート造建物の施工と安全な建物を作るために必要な教育・研究を行っています。 |
建築仕上・材料評価ユニット | 建築仕上げと建築材料分野を専門とした教育・研究活動を行っています。教育では、建築材料学、建築材料実験、鉄筋コンクリート施工および左官・タイル施工などの分野を担当しています。一般的な理論を実験により確認することで、理論と現象のつながりを総合的に学べるような授業や、鉄筋コンクリート工事や左官・タイル工事における技能要素を、実習をとおし自ら経験して体得できるような授業の展開を心がけています。研究では、建築の構造材料であるコンクリート材料、コンクリートブロック組積造に用いる材料、建築仕上材料である左官材料などを専門に研究しています。 |
建築構造ユニット | 我が国は、世界有数の地震大国であり、建物を設計する上で、地震に対する建物の構造安全性の確保は、最重要課題です。 |
木工・塗装・デザインユニット |
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建築環境設備エネルギーユニット | 地震等の災害により水道設備が使用できなくなったり、コロナウィルスの感染拡大により換気を積極的に行ったり、建築環境設備の話題は身近にたくさんあります。近年は、GX(グリーン・トランスフォーメーション)において省エネが注目されていますが、建築分野ではゼロエネルギービルディング(ZEB)が重要です。建築環境設備エネルギーユニットでは、このような居住環境に関する内容が研究テーマになります。2023年度は、水道配管の耐震(写真)や教室エアコンの省エネに関する内容を研究テーマとしました。建築の居住環境や省エネ、創エネなどに興味のある方は、ゼミ室に遊びに来てください。 |