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研究ユニット一覧

安全ユニット

  • ユニットの研究、専門分野

安全確認→運転許可、不安・危険は停止(止まる・止める)の安全確認の原理を応用したインターロックシステムとW-SDSWorking Safety Sheet:作業の安全シート)を中心として安全作業手順の作成方法、人による安全確認・作業の安全性を行動分析学による評価等について研究しています。

  • 本学における主な教育活動の担当分野

指導員養成課程、指導員技能向上訓練、総合課程においては、安全工学特論、安全衛生指導法、安全衛生環境特論、機械安全、職場巡視、リスクアセスメント、KYT(危険予知)、生産安全工学、システム安全工学、安全管理工学、生産システム工学、産業機械などの講義・研修および機械製図、機械設計製図、シーケンス制御実習、機械制御などの実習を担当しています。

  • 対外的な活動、貢献している分野 

対外的な活動として、技能競技大会(WorldSkills、技能五輪全国大会、若年者ものづくり競技大会)の選手強化や機械製図、移動式ロボット職種の競技実施・運営および労働省・労働安全衛生総合研究所・中央労働災害防止協会が行う労働安全・機械安全に関わる事業に貢献しております。

心身管理・生体工学ユニット

専門分野を一言でいうと、人間情報学です。生体工学(生体計測工学、生体情報工学、生体医工学)をベースに、人間工学や技能科学への応用も行っています。現在の主要な研究テーマは、ものづくり作業中の神経系計測による新しい技能評価方法の研究、心拍変動による自律神経活動評価の推定精度に関する研究、表面筋電図から筋疲労を評価する新しい手法の研究です。本学における主な教育担当分野は、人間情報学、信号処理、電子回路、プログラミングですが、ほかに日本語文書作成も担当しています。現在の対外的な活動・貢献としては、(一社)日本生活支援工学会(代議員)、(一社)電子情報通信学会(査読委員)等の学会活動や、技能五輪全国大会、若年者ものづくり競技大会の競技委員(電子機器組立て職種)としての技能振興活動があります。

国際・地域支援ユニット

専門分野は教育工学、英文学です。近年学びを支援する新しいテクノロジーやメディアが次々と出現しており、 本ユニットではそれらが学びの支援ツールとして有効かどうかという研究と、英語習得に関する研究及び英文学研究をしています。授業に関しては、技術・技能者が必要とする一般常識や社会認識の基礎知識、更には、グローバル社会を生き抜くために必要とされるコミュニケーション能力や語学能力習得を目標に、総合課程、および指導員養成や研修等で講義・演習を行います。総合課程1年次には全専攻の必修科目「英語I」「英語II」、「オーラル・イングリッシュI」「オーラル・イングリッシュII」、「地域研究」、 2年次には「英語III」「英語IV」、「ビジネス・コミュニケーションI」「ビジネス・コミュニケーションII」を担当します。

技術基礎ユニット

  • 工学系技術者全般が必要とする自然科学を基盤とし、数学(特にRadon変換、偏微分方程式)、物理・化学(特に地球環境化学、地球学、物理探査学、都市地盤構造学、応用地質防災学)および塗装などの教育訓練および研究を担当しています。
  • 総合課程では基礎教育科目の数学・物理学・化学分野の講義・演習・実験や総合講義(分担)を、研究学域では生産工学共通科目の数理工学特論や応用物理学特論を担当しています。さらに、技能・技術実践研修では最新の研究成果に基づくコースを展開しています。
  • 当校のユニット研究や科学研究費助成を受けた研究の成果は、各分野の学協会の論文誌や研究集会等で公開しています。また、地域でのアウトリーチ活動として、子供たちへのものづくり教室の実施や、まちづくり活動にも参画しています。

技能DXユニット

技能分析ユニットでは、職業大が関わっている技能競技大会において、技能・人材育成に関する調査を実施し、「ものづくり技能」の習熟過程の解明に向けた研究を推進しています。また、競技職種に共通するアンケートの作成、集計、分析も担っており、他ユニットが実践している技能科学研究の支援なども行っています。

職業能力開発原理ユニット

  • 職業能力開発の目的・意義・あり方および職業能力開発実践の指標となる原理・原則に関する研究を行うユニットです。
  • 職業訓練指導員の養成に関する分野を担当しています。職業能力開発に関する歴史や法律から職業訓練が社会に及ぼす影響まで、そして理論をベースとした実践的な訓練を考える方法まで、様々な講義・演習の担当をしています。
  • 働く個人とその環境(労働市場、産業等)の状況並びに職業能力開発のための法律や制度等の情報収集と検討、職業能力開発現場の現状と問題点の発見と解決などを通じて職業訓練に貢献する活動をしています。

職業能力開発指導法ユニット

  • 人が良い人生を歩む大きな要素として、職業に就き働くことが欠かせません。学校や職業能力開発施設での学習は、そのための能力(職業能力)を身につける大切な機会です。職業に求められる能力は、仕事をこなすだけの能力ではなく、仕事を発展、進化させ、自らの職業キャリアを発展させ、こうありたいと願う自身の生活と調和させ豊かにする能力です。このような職業能力の形成を目指す学習者を支援するために、その能力がどのような能力で、どのような方法で学習を支援すれば良いのかを、時代の進歩に合わせて絶えず検討する必要があります。世界にはこうしたことを検討した多様な制度、技術があります。本ユニットではこうした制度や技術を調査・分析し、現実の職業能力開発の場に適用する技術の開発に取り組んでいます。
  • 各指導員養成課程の職業能力開発科目のうち、教育訓練の計画、教材開発、評価に関する科目を担当しています。
  • 特級技能検定の試験問題作成を担当する中央技能検定委員、各種業界(ビルメンテナンス業、造船業、林業など)や個別の企業の人材育成の仕組みづくりへの支援、職業能力開発の手法に関する書籍の作成・編集委員などで、対外的に貢献しています。

能力開発支援ユニット

受講者支援ユニットでは、人の理解や支援をキーワードに研究を進めています。そもそも人の支援を考えるとき、私たちは「その人をどのように理解できるのか」という問題を避けて通ることはできません。また、支援のあり方を考えるといっても、支援という営みが「支援をする/される」という固定的な関係を生み出してしまうことにも目を配る必要があります。
現代の日本社会では、格差・貧困、また障がい者や性的少数者、さらに移民のように、多様なマイノリティへの支援が叫ばれています。一方で、私たちの多くは、マイノリティが置かれた文脈を検討することなく、支援の方法やハウツーを求めてしまいがちです。そこで本ユニットでは、支援にまつわる様々な問題の究明を課題としながら、主として教育社会学、心理学、社会福祉学といった視点からそれぞれ研究を進めています。

キャリア形成支援ユニット

キャリア形成支援ユニットでは、人や組織、コミュニティに関する理解や支援方法をキーワードに研究を進めています。キャリア形成支援(職業能力開発)においては、仕事に就くことに焦点を当てた基礎的・汎用的能力の育成のみならず、社会の変化と共に多元化する能力の育成についても検討しています。
多元化する能力の育成に関する検討では、現在の社会システムにおける顕在的・潜在的問題を明らかにし、それら問題が発生するメカニズムを考察したり、それら問題の解決方法を検討したりします。解決方法には、さまざまな理論を用い、実証、実践はエビデンスベースで実施します。研究では、心理学、教育学、社会学などの専門知識を通して課題解決にあたります。

職業訓練コーディネートユニット

職業訓練コースの企画や運営を中心に、職業訓練コーディネート分野に関する研究を行っています。
また企業で働く方々に求められる職業能力の必要性に関する分析や、具体的な職業能力開発支援に関する研究を行っています。
教育訓練指導においては、主に指導員養成課程や総合課程において職業訓練コースの開発・運営に関する講義や演習を担当しています。
産業動向や技能・技術の進展を取り入れた、新たな職業訓練の枠組みに関する分野に関しても広く対応しています。

能力開発応用系 特定教員

 能力開発応用系分野を指導する特定教員

機械設計ユニット

機械設計ユニットは、「イメージを形にするものづくり」をテーマに、機械系ものづくり分野で基礎となる機械設計や加工技術に関する研究テーマに取組むユニットです。
 本学における主な教育活動は、機械製図、機械設計、精密測定工学、精密加工学、二次元・三次元CAD実習、機械加工実習等の講義や実習の科目を担当しています。また、機械系ものづくり分野に係る基盤技術・技能に関する教材開発や職業訓練指導員研修を行い、その分野の情報収集を積極的に行っています。
 対外的な活動は、職業大が担当する各種の技能検定、技能五輪全国大会(「機械製図」職種、「精密機器組立て」職種)、若年者ものづくり競技大会(「機械製図(CAD)」職種、「フライス盤」職種)等への貢献を行っています。

機械加工ユニット

  • ユニットの研究、専門分野について
    現在の主要な研究テーマは、機械加工技能の数値化と習得プロセスの見える化に関する基礎研究や機械加工における高精度・高品位加工に関する研究などを行っています。
  • 本学における主な教育活動の担当分野
    機械加工分野における汎用機械加工、NC加工、研削加工、自動化機器製作に係る授業の実施、総合課程における学士教育・卒業研究指導や教材開発、これらに関する研究を担当しています。
  • 対外的な活動、貢献している分野
    職業訓練指導員や民間企業の方を対象とした研修として、汎用機械加工技術や研削盤加工技術、難削材の加工技術等のコースを企画・実施しています。また、技能検定(機械加工職種)、技能五輪全国大会(フライス盤職種)、技能グランプリ(フライス盤職種)、若年者ものづくり競技大会(旋盤職種)等へ参画し支援しています。

NC・CAMユニット

  • ユニットの研究、専門分野について
    現在の主要な研究テーマは、プラスチック射出成形における離型抵抗の解明や離型プロセスの改善法の検討、樹脂物性における離型性への影響評価などを行っています。最新のCAD/CAM技術やNC工作機械を駆使した精密金型の設計・製作、プラスチック射出成形に関する高品位なものづくりを追求しています。
  • 本学における主な教育活動の担当分野
    機械加工分野におけるCAD/CAM、NC加工、金型加工、射出成形、仕上げに係る授業の実施や教材開発、これらに関する研究を担当しています。
  • 対外的な活動、貢献している分野
    職業訓練指導員や民間企業の方を対象とした研修として、射出成形金型の設計技術やCAD/CAM技術、樹脂流動解析技術、手仕上げ技能技術等のコースを企画・実施しています。また、技能検定(仕上げ職種)、技能五輪全国大会(機械組立て職種)、技能五輪国際大会選手強化事業、技能グランプリ等へ参画し支援しています。

機械保全ユニット

  • 生産や設備保守に携わる熟練技能者の動作を解析・評価する方法、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を活用した効率的な技能訓練方法、画像処理・機械学習・ロボット技術を用いた訓練教材などについて研究しています。
  • 指導員養成課程、指導員技能向上訓練、総合課程において、メカトロニクス工学、FAシステム工学などの講義と、シーケンス制御、CAD/CAM実習、機械加工実習などの実習、AR/VR・モーションキャプチャ活用技術などの研修コースを担当しています。
  • 対外的な活動として、技能競技大会(WorldSkills、技能五輪全国大会、若年者ものづくり競技大会)の競技実施、機械保全・機械検査に関連する技能検定の実施に貢献しています。

塑性加工ユニット

  • ユニットの研究、専門分野について
    現在の主要な研究テーマは、マグネシウム合金圧延板の冷間塑性加工に関する研究や次世代構造用金属材料の力学的特性の解明に関する研究などを行っています。各種金属材料の成形性試験や機械的特性試験、それらから得た数値を活用したシミュレーション(有限要素法解析)も行っています。
  • 本学における主な教育活動の担当分野
    塑性加工分野における金属加工学、シミュレーション工学、精密板金加工、塑性加工実習、塑性加工演習、機械工作実習、機械工学実験に係る授業の実施、総合課程における学士教育・卒業研究指導や教材開発、これらに関する研究を担当しています。
  • 対外的な活動、貢献している分野
    職業訓練指導員や民間企業の方を対象とした研修として、板金基礎技術、ひずみ取り技術、ひずみ測定技術、鉄鋼材料の熱処理基礎技術、熱処理表面硬化技術、単軸圧縮引張試験の基礎技術、金属材料学等のコースを企画・実施しています。また、技能検定(工場板金(打出し板金作業・曲げ板金作業・タレットパンチプレス作業)職種、金属プレス職種、金属熱処理職種、技能五輪全国大会(自動車板金職種)、特定技能実習1号(工場板金)職種等へ参画し支援しています。

溶接ユニット

  • 現在、アーク溶接中に発生する紫外放射、ブルーライトや溶接ヒュームなどの有害因子、アルミニウム合金薄板の高速溶接および汎用フライス盤を用いた摩擦かくはん接合に関する調査・研究を行っています。
  • 本学における主な教育活動の担当分野
    溶接ユニットでは工業材料、溶接工学、溶接施工および溶接関連実習の授業の実施や教材開発、またこれらの分野に加え労働衛生に関する研究を担当しています。
  • 対外的な活動、貢献している分野
    職業訓練指導員や民間企業の方を対象とした研修として、被覆アーク溶接、ミグ・マグ溶接、ティグ溶接および溶接作業者の労働衛生に関するコースを企画・実施しています。また、安全衛生環境委員、JIS追補改正委員、溶接施工法委員および協会誌編集委員として各協会活動に参加し、技能五輪全国大会(電気溶接職種)、技能五輪国際大会選手強化事業にも参画・支援しています。

メカトロニクスユニット

  • 機械を電子制御するメカトロニクスに関して、マイコンやPLCなどのコントローラを用いてモータやエアシリンダの動きを制御する方法を中心に、ロボットや自動生産設備等への応用、およびそれらの技術の教育方法について研究しています。
  • 指導員養成課程、指導員技能向上訓練、総合課程においては、メカトロニクス工学、ロボット工学、FAシステム工学などの講義と、シーケンス制御、マイコン制御、油圧・空気圧制御などの実習を担当しています。
  • 対外的な活動として、技能競技大会(WorldSkills、技能五輪全国大会、若年者ものづくり競技大会)の選手強化やメカトロニクス職種の競技実施、およびメカトロニクスに関連する技能検定の実施に貢献しています。

エネルギー変換ユニット

  • 各種電気機械(主に電動機や発電機)の特性解析技術、交流モータやリニアモータのモデリング技術ならびに高性能制御技術に関する研究に従事するとともに、モータやインバータの設計・製作教材といった実践的なパワーエレクトロニクス実習教材の開発を行っています。
  • エネルギー変換工学分野の「電気機器」「パワーエレクトロニクス」に関する講義・実験実習を担当しています。
  • 主として電気学会の年次大会や研究会、米国電気電子学会等の国際会議で研究成果を積極的に発表するとともに、これらの学会における各種専門委員会の活動を通じた調査研究等に従事しています。技能振興活動の一環として、技能五輪全国大会(工場電気設備職種)に競技委員として参画し、競技の運営に携わっています。

制御工学ユニット

  • 自動化システムの制御における理論から実践までを研究しています。とくに、スマートな(賢い)オートメーションに関する制御システムの実現を専門としています。
  • ファクトリーオートメーションや自律動作システムなどの制御システム構築において、ロボットやセンサの応用、制御アルゴリズム・プログラミング、理論に基づく制御設計、シミュレーション、コンピュータ制御、プログラマブルコントローラ(PLC)への実装などの教育を担当しています。定量的制御、定性的制御、計測、システムに関する理論や技術を駆使して、要素を組み合わせて全体システムとして優れた働きを実現することの理解と実践に結び付けます。
  • 制御工学分野において、計測自動制御学会や電気学会等における学会活動、技能五輪等における技能振興活動を行っています。また、第4次産業革命に対応したものづくり人材育成に関する活動にも参画しています。

電気設備ユニット

  • 電気エネルギーの輸送や分配に必要な送配電設備、高圧・低圧電気設備の施工および安全に関する研究を行っています。
  • 職業訓練分野の電気設備設計・施工・管理に関する講義・実習および研修を行うとともに、同分野の最新技術動向の情報収集と調査を行っています。
  • 技能五輪全国大会(電工職種,工場電気設備職種)、若年者ものづくり競技大会(電気工事)、技能グランプリなどの技能競技大会の運営および技能検定の実施に貢献しています。

ものづくり計測ユニット

  • 主に、光計測技術、高周波測定技術、計測制御技術に関する研究を行っています。例として、ディジタルホログラフィと干渉計測技術を用いた物体形状測定、高周波(分布定数)回路の測定と性能向上、多変数PID制御器設計法と制御系の性能向上などについて研究を行っています。
  • 職業訓練指導員養成課程、研修課程および総合課程において、計測・制御分野の講義・実験実習(ものづくり計測技術、ネットワークアナライザを用いた高周波測定、DCモータのディジタルPID制御技術など)を担当しています。
  • 職業大が担当する技能検定(電子機器組立て職種)、技能五輪全国大会(電子機器組立て職種)および全国障害者技能競技大会(電子機器組立種目)における競技委員などを務め、競技大会運営に貢献しています。

電子回路ユニット

 「電子回路ユニット」では、電子回路工学分野、高周波工学分野、電磁波工学分野に関する研究、教育を行っています。具体的には、指導員養成課程、研修課程、および総合課程において、電気回路,電子回路分野、高周波分野の講義,ものづくりを含む実験,実習を担当しています。
 所属教員の研究専門分野は、アンテナ工学、高周波工学であり、広帯域アンテナの開発、相互変調ひずみの測定・評価を研究テーマとしています。
 職業能力開発分野における社会貢献の一環として、本ユニット教員は、技能五輪全国大会(電子機器組立て職種)の競技主査、競技補佐員として競技運営に関わっています。さらに、中央技能検定委員(電子機器組立て職種)として、技能検定の運営に協力しています。

電子制御・信号処理ユニット

  • ユニットの研究については、電子情報分野における電子制御応用技術に関する研究を推進しており、制御システムのハードウェア開発からソフトウェア開発までを行い研究活動を展開しています。例として、アクチュエータの性能改善、移動式ロボットの制御技術、ドローンの応用技術などについて研究を行っています。
  • 職業大の教員が運営に関わる技能競技大会のうち、技能五輪全国大会(移動式ロボット職種)、若年者ものづくり競技大会(ロボットソフト組込み職種)の競技委員として貢献しています。

情報処理ユニット

  • 情報処理ユニットでは、情報処理分野における計算機応用技術に関する研究を推進しており、主に、ソフトウェア開発による研究活動を展開しています。例として、データサイエンス、深層学習、画像処理、ITネットワーク、リアルタイムOSなどについての研究を行っています。
  • 指導員養成訓練、研修課程および総合課程において、上記関連分野の講義・実験実習を担当しています。
  • 技能競技大会委員(若年者ものづくり大会・技能五輪におけるITネットワークシステム管理職種)として貢献しています。

情報ネットワークユニット

研究分野は、情報通信ネットワークにおけるサービス品質、セキュリティなどの向上であり、無線通信の信号処理技術、情報管理の秘密分散技術、及び、可視光通信の符号分割多元接続技術を主に専門としています。学内教育において、主に情報ネットワーク分野の講義・実験実習を担当しています。一方、職業能力開発分野の対外活動として、技能五輪全国大会(ITネットワークシステム管理職種、及び、電子機器組立て職種)、若年者ものづくり競技大会(ITネットワークシステム管理職種)の競技委員として、大会の運営に貢献しています。

情報通信ユニット

  • 情報通信分野のネットワーク施工とデータ(ビッグデータ)の有効利用に関する研究の推進を行っています。また、ワールドスキルズレベルの情報通信分野全職種の技能科学研究も行っています。
  • 指導員養成訓練,指導員研修および総合課程における情報通信分野(ネットワーク工学、データ工学等)の講義・実験実習や国際競技大会に向けた指導者研修を担当しています。
  • 技能五輪国際大会のスキルコンペティションマネージャー(情報ネットワーク施工職種)、エキスパート(クラウド・コンピューティング職種)、技能五輪全国大会の競技委員(情報ネットワーク施工職種)として貢献しています。また、若年者ものづくり競技大会の競技運営にも協力しています。

建築計画・設計・CADユニット

 建築計画・設計・CADユニットは、建築・都市における建築計画、設計、CAD分野の教育と研究を行っています。
 建物は、都市や地域、敷地の調査から、建築の企画、計画、意匠設計、構造設計、設備設計、施工、竣工というプロセスを経てできあがります。当ユニットは、この都市・建築における調査から意匠設計までの技術・技能分野を教育と研究の対象としています。
 建築計画は、設計をするための準備の段階です。都市・建物の空間や人々の様々な行動、設計の進め方などについて学びます。
 建築意匠設計では、イメージを建物の形にしてゆくためにコンセプトからイメージへの展開し、具体的な都市・建築空間をつくって方法を学びます。さらに設計発表会をとおしてプレゼンテーション能力も養います。

建築施工・構造評価(木造)ユニット

 研究は、木造建築の構造性能を評価する木質構造、木造建築の施工に関する建築施工分野、建築大工技能の評価、指導方法に関する技能科学分野におけるテーマに取り組んでいます。木質構造分野では、部材が機械プレカット加工された接合部に関する実験に系統的に取り組んでいます。また、建築施工に関する分野では、職人不足、技能継承、国産材の利活用促進、住宅ストック問題を解決できる内装木質化を提案しています。技能科学分野では、建築大工技能の可視化を行って、技能習得の効率化を図れる指導方法を提案しています。
 教育は、総合課程、長期養成課程職業能力開発研究学域における修士課程相当、高度養成課程において、木造建築の構造、施工、内装施工に関する講義・実習・実験を担当しています。
 建築大工職種に関する若年者ものづくり競技大会、技能五輪全国大会の競技運営、技能五輪国際大会の建築大工職種選手強化分科会の運営に貢献しています。

建設施工・構造評価(RC)ユニット

建設施工・構造評価ユニットは、主に鉄筋コンクリート造建物の施工と安全な建物を作るために必要な教育・研究を行っています。
講義では、鉄筋コンクリート構造や構造力学、建築物の維持保全を担当しております。実習では、施工図と呼ばれる実際の鉄筋コンクリート造の建物を作るための図面の作成や右側の写真にあるような建物を、学生自らの手で建築します。この実習を通して、講義で学んだ建物の構造や施工法を体験しながら習得すると同時に、建設業で必要な多くの要素を調整する能力を身につけます。研究では、人材不足が懸念されている建設技能者の育成のため教材作成や、鉄筋コンクリート建物の構造物全般の性能評価を実施しています。

建築仕上・材料評価ユニット

建築仕上げと建築材料分野を専門とした教育・研究活動を行っています。教育では、建築材料学、建築材料実験、鉄筋コンクリート施工および左官・タイル施工などの分野を担当しています。一般的な理論を実験により確認することで、理論と現象のつながりを総合的に学べるような授業や、鉄筋コンクリート工事や左官・タイル工事における技能要素を、実習をとおし自ら経験して体得できるような授業の展開を心がけています。研究では、建築の構造材料であるコンクリート材料、コンクリートブロック組積造に用いる材料、建築仕上材料である左官材料などを専門に研究しています。

建築構造ユニット

 我が国は、世界有数の地震大国であり、建物を設計する上で、地震に対する建物の構造安全性の確保は、最重要課題です。
 建築構造ユニットでは、建物の耐震性能を精度良く推定する方法を提案することを目的として、構造実験により耐力壁や接合部の強さを明らかにしたり、振動実験により地震動に対して建物がどのように動くかなどを調べています。
 右の写真は、木造制震壁の開発を目的とした、木造制震壁を設置した木造三階建て建物の振動実験(職業大と民間企業及び他大学との共同研究)の様子です。建物内に制震壁を設置した建物(右の建物)は、制震壁がない建物(左の建物)より地震に対する変形が小さくなっています。また、制震壁の性能を調べる実験は、学生の卒業研究の一部として取り組みました。
 このように、本ユニットは、建築構造物の構造性能評価に関する研究に取り組んでいます。

木工・塗装・デザインユニット

  • 木工・塗装・デザインユニットは、主に木材の材料特性を調べる研究と木材乾燥や木材接着を含む木材加工技術の開発に関する研究を行っています。木材の特性をよく理解し、そして、木材に対して高付加価値をもたらすような加工技術開発に関する研究を行うことで、持続可能な社会の構築に不可欠な、木材の有効活用や利用範囲の拡大を目指しています。
  • 教育は、木材加工技術における特に各種木工機械を用いてものづくりを行う木材加工実習,木材や木材加工の理論を扱う木材加工法,木質材料の講義、木材加工用機械の安全な使用方法に関する実習等を担当しています。
  • 対外的な活動として、若年者ものづくり競技大会における木材加工職種の競技運営、技能五輪全国大会における家具職種の競技運営に貢献しています。

電気環境化学ユニット

  • 大気浄化や水質改善技術への応用を目的に、電気化学に関する数値計算から、実際に装置を製作して実験、評価を行っています。
  • 電気技術者にとって基礎となる電気回路論、電気設備管理などの電力技術、環境エネルギー工学、電気化学などの環境技術に関連した講義および実験・実習を担当しています。
  • 電気学会、静電気学会、IEEE(米国電気電子学会)等に所属して研究活動をしています。また、技能五輪および若年者ものづくり競技大会の競技委員として技能振興に貢献しています。

基盤ものづくり系 特定教員

 基盤ものづくり系分野を指導する特定教員

企業経営ユニット

  • ユニットの研究、専門分野について
    近年では顧客ニーズの多様化によって製品仕様が増えており、多品種少量生産に柔軟に対応できる生産マネジメントが必須になっています。このような課題に対して、企業経営ユニットでは、第四次産業革命の主要な課題であるマス・カスタマイゼーション(個別大量生産)に対応できる多様性管理の方向性を明らかにすることを目指しています。具体的には、多仕様製品を取り扱っても生産部品表の構成データが急増しないマスターデータの管理方法や、複雑な生産管理業務をAIにより簡素化する方法の研究を推進しています。
  • 本学における主な教育活動の担当分野
    職業訓練指導員及びプロセスイノベーターとして活躍するために必要となる経営管理や企画開発マネジメント、工場管理などの講義や演習を担当しています。さらに、生産マネジメント分野に関する開発課題・卒業研究(学士課程)や、職業能力開発研究学域(修士相当課程)における研究指導の実施、職業訓練指導員向けに生産管理やAI(深層学習)に関する研修を実施しています。
  • 対外的な活動、貢献している分野
    経営工学分野における学会活動、民間企業の方を対象にした生産管理に関する研修、製造ビジネスや生産管理に関する方法研究を通じて企業からの受託研究や競争資金に基づく課題解決に貢献しています。

品質・生産管理ユニット

 ものづくりには、製品を加工する直接的な技能・技術だけでなく、QCDの競争力が常に求められています。
 本ユニットでは、生産性を高めること、品質を高めること、をテーマとする研究を行います。すなわち、生産工学全般に必要となるテーマとして、品質管理・品質工学・品質保証に関する研究、品質を中心とする製品の設計・開発に関する研究、生産性を高めるための工程管理に関する研究、リスク管理等の科学的マネジメントの理論・手法に関する研究・開発、および、その結果の職業能力開発への応用・展開を実践します。
 総合課程、指導員養成訓練および研修課程においては、品質マネジメント分野の講義・演習を担当します。
 研究の方法として、データの解析活用が当然含まれており、今後整備される数理・データサイエンス・AI教育や第4次産業革命における生産性改革についても取り組みます。

GX能力開発ユニット

 脱炭素とは,地球温暖化の原因である二酸化炭素などの温室効果ガスを植物による吸収によって実質排出量ゼロにする取り組みのことです。これを単なる環境問題対策とするのではなく,経済成長のチャンスと捉え,産業競争力の向上とあわせて経済社会システムを変革していくのがGX(グリーントランスフォーメーション)です。今後,国や企業が中心となり,様々な分野でGXが進められることでしょう。私たちのユニットでは,機械,電気,電子情報および建築の各分野においてGX推進に必要な知識,技術,技能を明らかにし,GX人材のための効果的な育成プログラムを開発するための調査・研究を行っています。

機械環境エネルギーユニット

  • 機械力学や熱流体など機械工学の基礎をふまえた新分野への展開に関する研究を推進しています。最近は、プラズマアクチュエータを用いた流体制御技術の開発やボルト頭部の変形による軸力計測システムの開発に取り組んでいます。
  • 総合課程では「機械工学通論」「流体力学」「機械力学」「機構学」「機械保全工学」「生産環境工学」および「機械工学実験」「機械加工実験」「CAE実習」「計測制御実習」を担当しています。また、機械振動計測やCAD・CAE解析に関する指導員研修を実施しています。
  • 技能五輪全国大会「機械製図」職種および若年者ものづくり競技大会「製図製図(CAD)」職種での競技委員、中央技能検委員を務めております。

電気環境エネルギーユニット

  • 太陽光発電における電力制御や身の回りにある未利用エネルギーの有効利用など、電気環境エネルギー分野の研究を幅広く行っています。研究テーマ中には企業や他大学と共同で進めている研究や、関連する分野の訓練教材の開発もあります。
  • 電気技術者にとって基礎となる電気回路論、発変電工学、送配電工学、電気設備管理などの電力技術、環境エネルギー工学、新エネルギー工学などの環境技術に関連した講義および実験・実習を担当しています。
  • 電気学会、電気設備学会、日本MRSに所属して研究を行いながら、各学会の様々な委員会のメンバーとしても活動しています。また、技能五輪および若年者ものづくり競技大会の競技委員として技能振興に貢献しています。技能五輪国際大会には日本代表チームのメンバーとして参加しています。

建築環境設備エネルギーユニット

地震等の災害により水道設備が使用できなくなったり、コロナウィルスの感染拡大により換気を積極的に行ったり、建築環境設備の話題は身近にたくさんあります。近年は、GX(グリーン・トランスフォーメーション)において省エネが注目されていますが、建築分野ではゼロエネルギービルディング(ZEB)が重要です。建築環境設備エネルギーユニットでは、このような居住環境に関する内容が研究テーマになります。2023年度は、水道配管の耐震(写真)や教室エアコンの省エネに関する内容を研究テーマとしました。建築の居住環境や省エネ、創エネなどに興味のある方は、ゼミ室に遊びに来てください。

応用センシングユニット

  • 電気・電子分野における計測工学を専門としています。主として以下の二つの研究テーマに取り組んでいます。
  • ウッドセラミックスの湿度・ガスセンサへの応用の研究を行っています。ウッドセラミックスは廃材や古紙を原料とすることのできるエコマテリアルで、その多孔質性よりガスや水分の吸着により電気的性質が変化します。
  • 電磁気を使った金属表面の応力やきず形状の評価、薄膜の電気伝導率・透磁率・厚さの測定を非接触かつ高速に行うことを目的に、企業との共同研究、特許取得をしています。
  • 電磁気学、電子物性、電気・電子計測実習、プログラミング実習等を担当しています。
  • 技能五輪全国大会の運営(工場電気職種競技員)に貢献しています。日本MRSの年次大会でエコモノづくりセッションを担当しています。電気学会D部門の運営(論文幹事、技術委員会幹事)に貢献しています。日本非破壊検査協会の学術(電磁気応用部門)・標準化(渦電流)・認証(渦電流)の運営に貢献しています。

福祉工学ユニット

 高齢社会の急速な進展に伴い、心身の機能が低下した高齢者や心身障がい者の自立を促進し、生活の質(QOL:Quality of Life)向上のための福祉用具の開発が求められています。また、福祉分野は「新成長戦略」の1つとして位置づけられており、ライフ・イノベーションの目的実現に向けて、高齢者や障がい者に関する研究開発と福祉関連に携わるものづくり人材の育成は重要となっています。
 福祉ユニット(U40)では、高齢者や障がい者の生活を豊かにする福祉用具の研究・開発を行います。

ラーニング・ファクトリーユニット

  • 「第4次産業革命におけるものづくり」を体系的に修得できるシステム「PTUラーニングファクトリー(LF)」を構築する。
  • 状況に応じて臨機応変に「ものづくりシステム」の全体最適化を自動的に行う「スマートファクトリー」に対応できる人材の育成手法を確立する。
  • 実際のスマートファクトリーと同等な構成でスケールダウンしたPTU-LFを用いて「要素技術の和」では得られない「システムの全体像と創発」を修得させる。

新成長分野系 特定教員

新成長分野系を指導する特定教員